20081110233849
クエスト004 究極の選択
柴崎@銀河企画
タムローンが、壁の奥の隙間からその物体を引き抜くと、
それは、見るだけで気持ちが悪くなるような異形の相をした
石造りの像だった。
タムローンはそれを床に置いた。
グリンとディアーネが武器を構えた。
ロリエーンがスペルネームを聞いていいかパーティーのメンバーに
問いかけた。
そのとき、通路に居たメアリの阻止を振りきって、
クルガンが扉を推して入ってきた。
その刹那に、冒険者は何が最善かを考える余裕はなかった。
こうなったら、各自の信念で行動するしかない。
ロリエーンは再び叫んだ。
「 石像よ、魔術師クルガンのスペルネームを教えなさい! 」
それとほぼ同時にクルガンは金縛りの魔法を唱えた。
クルガンも考える余裕がなく、相手の動きを封じるのがやっとだ。
冒険者は通路のメアリも含めて全員が動けなくなった。
だが、石像は答えた。
「 クルガンの、スペルネームは、サザーロ 」
冒険者は、それを聞きとった。
しかし声が出せないので、サザーロに命令をすることもできない。
スペルネームは聞かれてしまったものの、優位に立ったクルガンは
冒険者を見渡して言った。
「 やむを得ないな。
スペルネームを知られてしまった以上、
おまえたちは、全員、ここで洞窟の下敷きにでも
なってもらうしかない。」
そういいながら、クルガンは、石像を拾い上げた。
そのとき、冒険者のなかにガーラが居ることに気付いた。
クルガン「
特別な魔術師の波動を感じると思ったら、ガーラだったのか。
しかし、おまえはなぜ、ここに居るのだ。
この洞窟荒らしの一味になったのか。
そもそも、この冒険者たちに入れ知恵をしたのはおまえなのか。
おまえが欲するものは何でも与えたのに
この仕打ちはいったいどういうことだ。」
クルガンは、懐から『二匹の蛇の指輪』を取り出した。
クルガン「
この指輪は、ディスボール神の祝福が込められていたものだ。
願いをかければ、それが1回だけ叶う。
これは私がおまえにプレゼントしたものだ。
どのようなときに使えるかも説明したはずだ。
だが、こいつらがこれを持っていた。
しかも、使った形跡がある。
ということは、私よりもこいつらのほうが大切ということなのだな。」
ガーラもクルガンの術に落ちているので答えることができない。
クルガン「
ならば、ガーラよ。おまえは残りの人生を塔のなかで暮らすが良い。
私のスペルネームを呼ばないように、その声も奪ってしまおう。
だが、他のやつらには、もっと大きなつぐないが必要だ。
いまから発動する魔法で、この洞窟の天井を崩してしまう。
この洞窟荒らし達は、生き埋めになって、ここへ来たことを後悔するのだ。」
そういうと、クルガンは、ぐったりとしているガーラを抱きあげて言った。
「さあ、可愛いお姫様。この王子様と一緒に、塔へ行くのだよ。」
ディスボールはガーラに言った。
(
クルガンはお前の声を取り上げると言っているぞ。
お前の美しさのひとつをクルガンは蔑ろにしようとしている。
ガーラよ、おまえを救えるのはわたしだけだ。
救済を望むのなら、このわたしを崇めるがよい。
)
ガーラは、この状態でも、ディスボールと会話することはできた。
ガーラはディスボールに意志を伝えた。
( わかりました。
私は、あなたのしもべになります。
だから、ここにいる全員を助けてください。 )
ディスボールは答えた。
( では、クルガンがおまえに掛けた魔法を解こう。
しかし、忠誠の証として、腰に付けているナイフで
クルガンを殺めるのだ。 )
ガーラに掛かっていた魔法が解かれた。
確かに、ガーラは腰にナイフを持っている。
クルガンは、ガーラに掛かった魔法が解けたことをまだ気付いていない。
ガーラは『お姫様だっこ』をされた状態にある。
クルガンは、ガーラを抱えたまま扉を出てゆっくりと出口に向かっている。
他の冒険者は、まだ魔法で動きも発言も封じられたままだ。
石像はクルガンが持っている。
クルガンの付き人は洞窟の外にいて、ドラゴンと対峙している。
冒険者がテレパスでドラゴンに意思を伝えることは可能だ。
プレイヤーは、ここで任意に感想・発言の書き込みを行なってください。
また、ガーラがどう行動すれば良いと思うか、付けくわえてください。
プレイヤーは、この回の内容を一通り読んだなら
→ クエスト004 洞窟の中心で愛を叫んだもの に進んでください。
20081111015450
(ああぁ、間に合わなかったのね……)
珠薬缶
ルフィーア
「(うっ、動けない……。
ロリエーンのばかっ!!
だから早く壊した方がいいって言ったのにっ!!)」
ガーラの行動についてですが、
中の人的にはクルガンに攻撃は仕方ないと思うのですが、
致命傷にならない程度でいいと思います。
金縛りが解けるぐらいのダメージで十分だと思います。
クルガンを危めなければ忠誠を誓った事にはならないし。
金縛りが解けたらディアーネあたりが石像を壊してくれると思うので。
まあ、今のところ動けないからルフィーア達はどうしようもないんだけど……。
20081111015836
わーんもうっ。
かざもりはや
ドラゴンの目で周囲を警戒して、思いつく限りの警戒を怠らなかったつもりなのに、
判定もなしで強制イベントに突入なんて、これも邪神の加護のせいなのでしょうか。
むー。悔しいなあ。
で。
ガーラは金縛りを解かれたのだから、クルガンのスペルネームを使って、
従えてしまえば大丈夫の筈です。
みんなを解放してくれれば、ディアーネが有無を言わせず石像を砕くので、
ガーラに対するディスボールの影響も解けるのではないか、と。
多分ディアーネには、邪神の誘いなんて聞こえません。
魔法の才能無いから(笑)
いやいや、彼女の熱い魂が揺らぐ事は無いと!
何より、ガーラは忠誠の証としてナイフでクルガンを殺すように言われてるなら、
スペルネームで支配するだけなら、邪神の示唆に背き、服従しなかったことになる筈。
邪神を欺いた、どころか利用した形に出来るか、と。
うまく行ったらいい気味なのですけど。
そもそもガーラの願いは、「ここにいる全員を助けてください」というもの。
この「全員」にはクルガンも含まれる訳で、クルガンを殺すように命じた時点で
邪神は契約を違えています。
邪神が先に裏切っているのだから、ガーラは遠慮なく、邪神に背いて構わない筈です。
そして、邪神が金縛りを解いたこと、クルガンを殺すように命じた事は、
クルガンにとっては裏切りである筈。
彼が邪神と袂を別つ理由としては十分だと思うのですが。
20081111114438
予想
暁の旅人
ガーラはナイフを使わない
20081111202543
大変申し訳ありませんGMm(__)m
ラセン
失敗しました。TRPGで定番の意思表示「壊す」か「聞き出す」の宣言が必要だったのですね?
で、今回は大変申し訳ありませんが空気を読みませんm(__)m
若輩者の馬鹿な子が生意気を書き込みますm(__)m
相手の耳に届けば言い訳だからグルガンが入り口近くに来たら竜達がスペルネームを使って従うよう命令します。洞窟から出てグルガンが命じれば当然部下達もグルガンに従います。部下はディスボール神に操られていないので戦闘終了です。現在ディスボール神は依代が必要な位弱い存在なので反撃はありません。別に竜語で構わないですよね。現にディスボール神とは思念で普通に会話できている訳だし。竜の行動は止められても竜の叫びが人間に止められる訳もなく、このパーティが竜と意識が通じるドラゴンライダーなのもグルガンは知らないので完全に成功します。
なのでガーラさんは刺さなくても良いです。
…と、来世は物語の通りと決っているのだから今回だけは宣言通り流れを無視してもガーラさんを助けます。絶対美しさも渡しません。ガーラさんの美しさは心の強さと優しさでもありますから。