20080915181059
クエスト004 財宝探しのメアリ
柴崎@銀河企画
クリール村に、再び冒険者は集まっている。
冒険者たちは、周りの者にも意見を聞いた結果、
集まった「精鋭部隊」に加えて、シーフをメンバーに加えることにした。
このため、タムローンがゾラリアに適任者を探しに行った。
一方、グリンの依頼により、
村の代表を立ててグロッケンの様子を見にいくことにした。
最初に、クリール村の村長であるヤルムは、
村に実質的な被害が無かったことを報告する国王宛ての書簡を作成した。
また、ここにいる冒険者でディアーネを除く何名かは、
グロッケンの釈放を嘆願する文書に署名した。
これらを携えて、ロックスとファビア、そしてグリンが、
グロッケンの様子を見にいくことになった。
もっとも、最初から釈放を要求するのではない。
書状を見せるのは、グロッケンが事の顛末を白状し、
改心したことを確認してからだ。
グリンが行くことで、もしケフル国の者が拒否反応を示したなら、
ケフル国の政治思想には将来が無いと考えるつもりだった。
ロックス、ファビア、グリンが、それぞれウーラス、リブリー、サイラに
乗ってケフル城に着くと、城の者は暖かく迎えてくれた。
また、グリンが同行したことで、門番は最初、怪訝そうな顔をしていたが、
グリンはゾラリア闘技会の覇者として名声が高く、今回の目的が、
グロッケンの事情聴取という説明をしたことで、
面会を申し入れると、三人とも城の地下牢に案内された。
開口一番、グロッケンは言った。
グロッケン「
俺、悪いことした。申し訳ない。あやまる。心をあらためる。」
グリンが居たため、後の話は流暢に進んだ。
グリン「
グリモワが、そそのかしたのだと思うが、彼は、
どういう理由から、襲撃を企てたのだ?」(オーク語、以下同じ)
グロッケン「
ひとつは、ブルグナで叛乱を起こすための資金集めだ。
彼は、ブルガンディ島の東の洞窟に進軍したとき、
隊長のグラエフに全部の功績を取られて、しかも腰抜け扱いにされた。
吟遊詩人が、面白おかしくそのことを広めて、国民から笑い者にされた。
そのため、最初は名誉を挽回するために、襲撃を考えたようだが、
野望は次第にエスカレートしていった。
革命によって王位を奪おうと、仲間集めを始めたのだ。
そのためには、資金が必要だった。
もうひとつの目的は、ドラゴンの子を奪うことだった。
彼は、洞窟の出来事のあと、闇の組織から魔剣の商談を受けている。
魔剣があれば、竜と意志の疎通ができるらしい。
しかし、急に無理な命令をしてもだめなのだ。
そのことは、彼自身が身を持って知った。
竜と一緒に生活することで、少しずつ意志の疎通をできるように
するのが、彼の考えだ。
そのためには、子竜のほうが手懐けやすい。
そうすれば、自分たちも「ドラゴンライダー」になれると彼は言っていた。
道具は剣の形をしている必要はない。理由は分からないが、
細長ければ良く、たとえば杖でも良いとのことだ。
1本の剣がどの竜にも効くというわけではなく、
竜ごとに調整が必要なので、先に竜を決めてから、
剣を竜に合わせて制作する必要があるらしい。
俺が知っていることは以上だ。」
グリンは、内容をヒューマン語に逐語訳しながら、更に話を進めた。
グリン「
もし、ここを釈放になったら、その後は、どうするつもりだ?」
グロッケン「
もう他の者には迷惑をかけない。
グリモワには味方するつもりはない。
しばらくは静かに暮らしたい。
他に相談があれば、なんでも協力する。」
ロックスとファビアは、この説明を聞いて、釈放を嘆願することにした。
ケフル国王には、ヤルム村長からの報告書と、冒険者による嘆願書が届けられた。
そのころ、タムローンは、ゾラリアのギルドの支部に行って、
シーフの傭兵を探していた。
そうすると、ちょうどそこには、
職を探しているメアリというヒューマンの女が居た。
そこで、ベング高原での宝探しの話を持ちかけた。
メアリは、宝を山分けにする条件で、これを引き受けた。
メアリ「
あたいは、メアリっていうんだ。
ベング高原なら地図を持っているし、宿の位置もだいたい分かる。
あの辺の気候も知っているから、うってつけだね。」
そういうことで、話はまとまった。
一方、報告書と嘆願書を読んだケフル国王は言った。
「
村長のヤルム殿が、被害は無かったと申告している以上、
容疑者を拘留しておく必然性は無くなる。
そして、強盗の未遂ではあるが、本人が改心しているのなら、
グロッケンの釈放を許可しても良いと思う。
最終的には大臣の意見も踏まえて決めたい。
ところで、我が方も、グロッケンからは事情聴取をした。
その際に、首魁がグリモワというオークであることは確認したが、
それが真っ先に倒されたので、オーク軍団は総崩れになったそうだ。
そのグリモワを倒したのは、ヒューマンの女で、
すごい形相で斧を振り回していたという。
私は、その者に心当たり、いや、関心があるのだが、諸君らの一員なら、
ぜひお会いしたいのだが、如何かな。」
ロックスとファビアは、しどろもどろになって、
とりあえず、国王のお話は伝えておくと返事するのがやっとだった。
その日の夜は、ケフル城で食事に招待され、翌日に帰ることになった。
日が明けて、正式な審判によりグロッケンの釈放が決定した。
グリンとグロッケンは、暫くオーク語で話し込んでいたが、
ケフル城の前でお別れをして、グロッケンは、ブルグナ方面へ向かった。
こうして、ロックス、ファビア、グリンは、クリール村に向かった。
タムローンは、メアリを連れて一足先に戻っていた。
タムローンはメアリを紹介し、
ロックスたちは、グロッケンから得た情報を冒険者に話した。
ディアーネは、それを聞いて冷や汗を流した。
※GMは、「メアリ」の行動権を、暁の旅人氏に移譲する。
プレイヤーは、ここで任意に感想・発言の書き込みを行なってください。
報告の期限は、9月16日(9月17日なる直前)が目安になります。
なお、期限外でも書き込みは自由です。
プレイヤーは、この回の内容を一通り読んだなら
→ クエスト004 ベング高原 に進んでください。
20080915192513
前回は遅くなりましたm(_ _)m
ラセン
前回スミマセン遅くなりましたm(_ _)mを入れ忘れましたスミマセン。
ルフィール「おかえりなさいグリン(じぃー)その顔だとグロッケンさんと和解できたのね♪グリン位大きくて強かったもの、心も同じ誇り高いオークよね♪」
GM様ありがとうございます。やはりグリンは格好良いです。私も頑張らなくては。
グリン「約束した、互いに強くなる、今度再会する、必ず手合せ、楽しみ」
ルフィール「いいなぁ、魔術士は魔法勝負だから危なくて出来ないし」
祝即戦力のシーフ加入
それもメアリさんですし
ルフィール「メアリさん初めましてっ
…どこかでお会いした事ありませんか?なぜか初めて会った気がしないんです(笑)」
闇の軍団いえ闇の商人、前々回冒険してないので詳しくルフィール達はわかりませんが…
グリン「話聞いた剣、みざ達の母竜の時、似てる」
ルフィール「似てるね」
20080916022443
では感想ー。
かざもりはや
ロリエーン
「オークとの戦争はとりあえず終わっている訳だし、グロッケンは根は良い奴らしかったものね。
でも戦争の直後って色々と面倒な事後問題が残って居そうじゃない?
戦災を蒙った人たちの感情的な問題とか…
辺境とはいえ敵対している国に密入国して、軍事行動まがいの山賊行為を行ったのだから、
本来なら首を切られているところでしょうね。
そこを曲げてお解き放ちになったとしたら、ケフル王は度量が大きいというか、
よほど重要な情報をグロッケンがもたらしたか…
知ってる事は洗いざらい聞き出したんでしょうね…」
ディアーネ
「父上は戦士の国ケフルの王、敵とはいえ勇敢な戦士に対しては十分な礼儀を持って
審判をなさった筈。
その結果、グロッケンの人柄を認めたのでしょう。
…私の行動も認めて貰えるといーんだけど…無理かなー…」
グロッケンが意外と重要な情報を持っていたようですね。
ドラゴンを操る…ドラゴンライダーはドラゴンと人が対等の関係ですが、
その魔法具を用いた方法では主従とする…ことが出来るのかな?
むしろ他人とドラゴンとの絆を奪ってすり替わるようなものかな?
ロリエーン
「グリモワはブルグナを狙っていたの!?そんな大きなことが出来るようには見えなかったけれど…
…出来なかったから辺境に流れてきたのか(笑)
とりあえず、やけになって何かとんでもない事を始めてしまわないか心配だわ。
グロッケンと連絡とって監視してもらったほうがいいのかも…」
ディアーネ
「来るなら来い、といった所だけれど…ドラゴンを狙うなら、私たちを襲うか
クーリル村を狙うかウルチのバァリィか…一応、警告を送ったほうがよさそうね。」
そしてメアリ参戦!
ディアーネ
「え?宝物を山分け?…宝があると決まった訳では…
ガーラから報酬を貰おうと思っていたくらいで…」
ロリエーン
「宝物が無かった場合、メアリに分け前を払う必要は無いってことね(笑)<嘘ですっ」
ところで水月狼牙さん、リンクの相棒とか選ばれませんか?
20080916091425
期待しています
鈴木銀一郎
小説『嘲笑う石像』とどんな違いを見せていくのか、期待しています。
20080916160616
うわわわ(@@;)
水月狼牙
グロッケンさん、騙されていたのですね。
釈放されて本当によかったです。
でも仲直りをお祝いするパーティはしたかったですね
ちょっと残念です。
新しい仲間にメアリさんが加わったのですね。
よろしくメアリさん…。…?
あのぉ、もしかして前にお会いしたことが…?
まさかね?きっと何かの縁があるのでしょう。
どうぞよろしくお願いします。
以下プレイヤー
今、柴崎さんの肩にものすごい大きな使命がかせられたような
ヴィジョンをみてしまいました。
いえ、プレイヤーも力の限り協力しますので
共にステキな物語を織り上げましょう\(^▽^)
かざもりさん>相棒ですか…?
すでにステキな仲間が沢山いてくれるしリンク一人でもおたおたしているので
自分のキャラを増やすのはなんとなくフルーツミルフィーユにチョコバナナケーキを
重ねるように感じてしまうので今は考えていません~♪
20080916210503
シーフ……?
珠薬缶
ルフィーア
「(小声でぶつぶつと)
う~~~~~ん、
タムローンが女の子連れて来るなんて…………。
はっ!?
…………もしかして、
タムローンの恋人!?
いや、そんなはずは……
ごにょごにょ……」
ルフィーア
「(少しモジモジしながら)
ね、ねぇ、タムローン。
メアリって傭兵として雇っただけよね?」
ルフィーア
「ところで、メアリ。
あなたほんとにシーフなの?
赤髪だし、服も赤。
めちゃくちゃ目立ってるじゃない。」
ルフィーア
「それはそうと、人数が増えたって事は……、
やっぱりリンクの作るお菓子の分け前が減るのよねぇ……?」
20080917002819
よろしくね
暁の旅人
メアリは、シーフらしくない目立ち方がいいとおもってる。
で、こんにちわ、みなさん、
以前あった人もそうでない人もよろしくね。
ロックスは、落ち着いたもので、じっとしてる。
20080917235833
有難うございます
柴崎@銀河企画
鈴木銀一郎先生
期待の言葉を有難うございます。これからも頑張ります。
ストーリー作成上の「よもやま話」を、金羊亭に掲載を始めました。