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クエスト003 目醒めの時

柴崎@銀河企画


竜たちは、冒険者を乗せてベルタ城に飛び立った。
ロックスの乗るウーラスが先頭になった。
クリール村がどんどん小さくなる。
キルギル城もケフル城も徐々に遠ざかっていく。
ロックスは、ウーラスの眼を借りた飛行を含めて、すでに3度の飛行を経験している。
しかし、ウーラスが地上を弁別する能力は、ロックスのそれよりはるかに高いので、
地上に通常ではない何かがあることや、以前との違いに気付くのは、
ウーラスのような竜が持つ特別な能力と言えた。
このため、竜に乗っていても、竜の思考を介して見た方が、哨戒・索敵の効果は高い。
竜戦士は、その相乗作用が強さの秘密でもあった。

ウーラスは、方向をほとんど修正することもなく、
一直線に目的地へと飛んでいた。
クルアフ山地の山稜に囲まれた地には、いくつかの湿地帯が
あったが、その一つにベルタ城はあった。
やがて、人工的な塔のようなものが見えてきた。
更に近づくと、その基部から平面の構造物が延びているのが分かった。
冒険者たちは、ここに着陸することにした。
以後「甲板」と呼ぶことになるこの平面は、
真っ黒なススのようなもので覆われており、
塔のような構造物も同様だった。
竜たちには、甲板で待機してもらい、
冒険者たちは、その塔に向かって進んだ。
ロックスが前回に来たときとの違いは、構造物のすべてが、
黒いススのような皮膜で覆われていることだった。
光はほとんど反射せず、土と同化しそうに見えた。

ロックスは、塔にあるはずの入口となる扉を探した。
その位置は、構造物が一様に真っ黒のために判別は難しかったが、
壁に近づいたとき、冒険者の持っていた黒燿球が、かすかに振動を始めた。
すると、塔の扉の表面に赤と青の小さな光が点滅した。
同時に、構造物を覆っていた漆黒のものが、一斉に剥がれ落ちた。
城が主人の帰りを歓迎するかのような反応だ。
そして、壁面は、もとの白色に戻った。
ロックスは、他の冒険者たちを見回してから、
その扉に付いた把手を回すと、扉は開いた。
最初にロックスが中に入り、内部を見渡した。
中が安全なことを確認した後、ロックスは、他の冒険者を呼び込んだ。
冒険者たちは、最初に神殿の部屋に行くことにした。
神殿は、階段でつながった幾つもの階層のいちばん下に位置していた。
そこには、ロックスの説明していた通り、巨大な黒燿球が置かれていた。
ロックスは、巨大な黒燿球から外した管を元のように戻した。
管の先は吸盤のようになっていて、その先は、自然と黒燿球に吸いついた。
それと同時に、部屋は明かりに満たされ、周りにあるものが鮮明に見えるようになった。
冒険者たちが、神殿の部屋を一通り見渡したところ、
手のひらサイズの黒燿球を置くのに都合が良い窪みの並んだ盤を発見した。
持ってきた黒燿球をそこに置く以外にないと誰しもが確信したので、
窪みのひとつにそれを置いた。
すると、双方の黒燿球は振動を始めた。
神殿の奥にある巨大な机のような装置に、赤い光の横棒が表示された。
その赤い部分が左から右へ少しずつ伸びていき、
やがて5分の1あたりのところで止まった。
それとともに、黒燿球の振動も終わった。
突然、人の声がした。
システム「制御システムは、初期モードで再起動しました」
システム「エネルギー・チャージは完了しました」
システム「残存エネルギーは20%まで回復しました」
システム「指令を入力することができます」
システム「思念操作とボタン操作の両方が可能です」
冒険者たちには、何のことかさっぱり分からなかった。
しかし、例えるならば、空腹で倒れていた人に食事を与えたところ、
とりあえず元気を回復したような状態になった、ことは理解した。

操作というのは、頭のなかで考えるだけでもできるらしい。
しかし、きっと熟練が要るに違いない。
ボタン操作というのは、きっと、その机のようなところに並んでいる
丸いものや棒のようなものを適当に押したり動かしたりするのだと
見当をつけた。

壁には、本物の窓も付いていたが、
それ以外にも窓のようなものが現れて、
あらゆる方角の景色が魔法の鏡のように映し出された。
机の上に現れた窓には、景色や図形のようなものの他に、文字が表示された。
幸いなことに、それはウルフレンド標準語だった。
冒険者たちは、そこから指令を選ぶことができるようだ。
・点検システムを起動
・巡航高度まで自動浮上
・操縦システムを起動
・索敵を開始
・甲板昇降機を起動
・艦首主砲の砲塔を開放
・左舷副砲の砲塔を開放
・右舷副砲の砲塔を開放
・艦尾副砲の砲塔を開放
・所属と艦名を表示
・僚艦を表示
・空間歪曲装置を起動
・時間歪曲装置を起動
・自爆

それ以外には、ベルタ城の内部を探索しても良い。
これには冒険者が内部を移動する必要があるが、
以下の場所を調べることができる。
名称は、ベルタ城の内部の壁に表示された案内図による。
・甲板(竜たちを待たせてある場所)
・第一艦橋
・第二艦橋(今いる場所で、俗称は神殿)
・格納庫(昇降機で甲板との間を移動可能)
・第一作業室(衣類の制作加工)
・第二作業室(細工物の制作)
・第三作業室(武具の修理加工)
・第四作業室(使われていない)
・居室A(ベルタ竜騎士団の制服があった部屋)
・居室B
・居室C
・居室D
・居室E
・居室F(居住区画はもっと多いが省略)
・娯楽室
・調理室
・食堂
・トイレ
・シャワー室
・倉庫
・艦首主砲塔
・左舷副砲塔
・右舷副砲塔
・艦尾副砲塔
・物質生成炉
・対消滅動力機関
・反重力推進装置

冒険者は、以上から行動を好きなだけ選ぶことができる。

報告は、8月17日(18日になる直前)が期限になります。
プレイヤーは、この回の内容を一通り読んだなら
 → クエスト003 ベルタ城内の探索 に進んでください。

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重箱の隅を突っついてみたり?

かざもりはや


ディアーネ
「これはまた…とんでもない代物ね。
村一つ分の人間が住むことが出来て(最後の竜戦士によると600人?)、
日常の様々な事柄を魔法のような不思議な方法で維持していた、空飛ぶ要塞…
こんなものを、安易に目覚めさせて良かったのかしら?」

ロリエーン
「でもこれって大発見だよねー。…それこそウルフレンドがひっくり返るくらいの。
エルフの私でも一生暮らしていける程度の価値はある、んでしょうね。
…そして同時に、平穏な人生を永遠に失わせかねない…危険な、発見かもね。」

二人ともおっかなびっくりなので、まだ安易に操作に手を出したりはしません。
まずは情報の収集と、ベルタ城の現状を把握しなくては。
…と、いうことで質問です。
まず、ロックスの話では火災があったということでしたが、その被害は見て取れますか?
或いはそれは緊急時に城そのものを遮蔽・隠蔽するためのシステムで、
火災と見えたのは侵入者を排除するための機構、つまりベルタ城の住民が取り付けた
後付けの生活設備が排除されたものであり、城本来の構造に影響は無く、
再起動した現在は完全に復旧し、正常を保っているのか…
不時着時の被害や経年による故障、その他の損傷も想像されます。
おそらく点検システムでチェックすれば簡単・確実なのでしょうが、
とりあえず冒険者たちとドラゴンの目で見た、感覚的な情報を。
あとは言葉の意味ですが。
言語的には理解が可能、ということは、ある程度の機能の存在が把握できる、
と思っていいのでしょうか。
例えば「反重力装置」の字面から、重さに逆らう装置、と推測する、など…
それとも、単語の意味は判っても熟語として意味を成さず、ほとんど意味は判らない、
と考えるべきでしょうか。
「反対・重い・力・装備・置く」などと読み取っただけなら、意味は判りませんよね?
そして行動可能な場所ですが…
虱潰しに探索して情報やアイテムを探そうと思っていたのですが、
まだ案内図を見ただけだと思うのですが、場所以外の情報まで得られますか?
上記の、言葉の解釈とかもありますし。
具体的にそこが何の施設であるのか、そこへ行くための道順とか。
…ベルタ竜騎士団成立以前の案内図なら、用途が変更されていた可能性も…
とりあえずどこここを目指す、という目的地を決めるということでいいのでしょうか。

20080816073426

補足説明

柴崎@銀河企画


・火災の被害は見て取れますか?
 ロックスが見た火災は、城の表面が燃え上がっただけで、その結果はススのような皮膜で
 覆われました。結局、火災は内部では起きていなかったことになります。
 住民が後から付け加えた備品類が排除されてしまったわけでもありません。

・冒険者たちとドラゴンの目で見た、感覚的な情報
 外側の大部分は土に埋もれているので、どうなっているかは上昇しないと分かりません。
 内側は、鋼鉄のようでそれとも異なる金属と、樹脂のような材質の組み合わせで
 成り立っていますが、冒険者には、その組成が想像もつきません。
 少なくとも、経年変化で朽ちたような様子はどこにもありません。
 
・言語的には理解が可能、ということは、ある程度の機能の存在が把握できますか?
 それぞれの機能を選択すると、いきなり動作するのではなく、最初にその説明がされます。
 「冒険者の○○は、△△の機能を選択した」とすれば、
 その機能の詳細があとで説明されます。
 そして、更に選択肢が加わる場合もあります。
 各機能がどういう現象を起こすものかは、
 プレイヤーは冒険者が理解に到達したとして進めることができます。
 しかし、どのような原理でそうなるのかは、まったく理解できないはずです。
 例として「反重力装置」を挙げるならば、これが重力に逆らう装置であることの理解
 までは到達します。「装置」という言葉が、この時代にあるか無いか分かりませんが、
 複雑な道具を指すものであることは理解できるとします。
 「重力」が地面に引き寄せられるもとになる力であることは、
 そう説明すれば理解できます。
 特にこのことは、一般の人よりも竜やドラゴンライダーが感覚的に知っています。
 ところで、竜騎士団などの住民が、ここに備わった多くの機能を
 駆使していたかというと、おそらくそのようなことはないでしょう。
 操縦は祭司に任せてあり、竜の離着陸ができれば事足りていたと思います。
 また、「砲」という武器は、使用できることに価値があるものの、
 竜騎士団は、実際に使用したことは無かったと思います。
 もし、あったならば、ウルフレンドの近代史に何か記録が残っているはずです。
 竜騎士団が住むようになる以前については、何も分かりません。

・それぞれの部屋の情報について
 道順は今のところそれほど重要ではありません。
 竜騎士団などの住民が各部屋の用途を変更していた可能性はあります。
 「冒険者の○○は、△△の部屋を調べた」とすれば、
 その部屋の様子があとで説明されます。
 甲板の下は埋まっていて、そこに広い区画があります。

20080817035433

虱潰しにしたい所、とりあえず…

かざもりはや


さて、ロリエーンたちはどれくらい、この城の事を把握しているのでしょうか。
多分、この城は魔法で動くもので、他の遺跡と同じようなものだと考えるでしょう。
遺跡は魔法で動いたり、死者の魂が宿っていたりすることもあるみたいですから、
会話可能なのはともかく、意思の無いコンピューター的存在は逆に理解できないかも。
それから、この城を作った人々と、竜騎士団が別の存在だとは思っていないかも。
この城はおそらく、他の遺跡より遥かに古くて高度な超古代文明の数少ない、
ほぼ原形を留めた生きた遺跡ですが、ロリエーンは「ちょっと変わった遺跡」程度に
考えていると思うのです。
…と、なると、まずは普通に言葉で話しかけるでしょうか。
コンピュータ的な型通りの応答しかないのなら、あまり情報を引き出せないでしょうね…

ロリエーン
「うーん、話の分からない奴ね。…ま、こいつを相手にするのは後回しかしら。
点検てのは、やっといてもいいかもしれないけれど…これ、勝手にやってくれるのかな?
とりあえずこの部屋、神殿の中を調べようか。ここを神官とかが仕切っていた筈。
何か書き残していないかしら?
それから調べるべきなのは…とりあえず上から順に調べるかな…」

ディアーネ
「第三作業室!武具の修理加工!何かいい武器があるかも!」

ロリエーン
「あーはいはい。…どーかなぁ…まぁいいか。みんなは、どこか調べたい所はある?」

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初めまして♪

水月狼牙


人の声がしたのでご挨拶します♪
こんにちは、初めまして。
(どこにいるのかな?恥ずかしがりやさんなんでしょうか?キョロキョロ)
よかったらお話しませんか?教えて頂きたいんです。
えーと、ボクたち地図だけではわからないことが
いっぱいあるのですが入ったらボク達の身が危ない部屋とか触ったら危ない物とか
外部へ悪影響がでちゃう危ないものってどれですか?
あと、この城が間違って移動してしまわないようにすることってできますか?
つまり内外に影響のあるもの。
それらは今は使わないので切っておくとか
錠をかけておくってできるか知りたいのですが?

20080817131849

うずうず

珠薬缶


ルフィーア
「このボタンとかレバーとか勝手に触っちゃダメだよね?
 (自爆ボタン指しながら)このボタンとか特に……。
 …………試しに押しちゃダメかな?」


ルフィーア
「私は倉庫と娯楽室が気になるけど、
 一人でうろうろするのは怖いからロリエーン達について行くわ。
 作業室も気になってたからちょうどいいし。」

20080817210755

遅くなりました。

ラセン


何か行けるところが多すぎて全部行きたくなりますが
ルフィール「誰か留守番してた方が良いのかな?ロックスさんがいてくれるの?何があるかわからないから皆で移動する方が良いのかしら?使用してない第四がちょっと気になるケドのぞいておばけが出たら嫌だし」
グリン「所属、艦名基本、ん…城ない?船!?城内と外、周囲敵、人、生き物いないか、解るか?安全なら、竜、休める場所で、ゆっくりさせる」
ルフィール「……トイレいきたいなぁ(〃_〃)」
(ルフィールファンの方本当に申し訳ありませんm(_ _)m)