200808020005

クエスト002 アイラとヤルム

柴崎＠銀河企画

２０年前のことをアイラは回想していた。
ゾール祭りの最後の夜に、アイラとヤルムは踊りの輪から抜け出した。
その翌日、２人のことは村の評判になり、
村の世話役がアイラの家を訪れ、親どうしの話で２人の結婚が決まった。
アイラは、意地悪をされたこともあったがヤルムのことが嫌いではなかった。
しかし、ドラゴンライダーになることの妨げになると思い、結婚はしたくなかった。
でも、父親のゲオルグが決めたことは覆せなかった。
アイラは、結婚式の前日に村を逃げ出そうと決心した。
そう思うと不安が取り除かれ、ヤルムとも会って話をすることができた。
父には悟られないようにしながら干しパンを作り、
ナイフや火打石などの道具を革袋にしまっておいた。
だが、革袋の存在は父にばれてしまい、道具は取り上げられた。
アイラは、自分がドラゴンライダーになりたいことを正直に打ち明けることにした。
ゾール神殿の鐘が鳴り、教会の上空にドラゴンが現れた。
母親のマイラが先に言った。
「とうとうドラゴンライダーになるのね。」
アイラが考えていることは母にはお見通しだった。
アイラは父に打ち明けた。
父は、じっと同じ姿勢で座っていたが、やがて口を開いた。
「この革袋が要るんだろう。持っていきなさい。」
そう言うと壁の方を向いて座り直した。
「長いあいだ、ありがとう。本当にごめんなさい。」
アイラには、その言葉しかいえなかった。
父は泣いていた。

あれから２０年が経った。
その間、ヤルムは毎日、仕事をしながら社会を知る勉強もした。
気が付くとヤルムは、ドラゴンライダーの善き理解者になっていた。
２人の結婚はお互いの意思で決めた。
ゾール神殿にある教会は、今でも同じ姿をしていた。
神殿の鐘が鳴り、教会の上空にはサイラとウーラスとリブリーが舞っていた。
神官は誓いの言葉を告げ、２人はこれに同意した。
村人が２人を囲むなかで、村祭りの民謡を脚色した曲が、
賛美歌のあとに合唱された。懐かしい歌だった。
　
女声「ゲオルグの 娘のアイラは背が伸びた。
　　　髪も伸びたよ 背中まで。」
男声「オールガの 息子のヤルムも背が伸びた。
　　　手も伸ばしたよ アイラまで。
　　　それでもまだまだ 届かない。
　　　もっと伸ばせよ、さわるまで。」
女声「ヤルムはとうとう抱きしめた。
　　　アイラはヤルムの腕のなか。」
混声「２人の愛は、いつまでも。
　　　２人の夢は、どこまでも。」


第２話　完

（２０年前の出来事と村祭りの民謡の前半は、鈴木銀一郎著「ドラゴンライダー」より）

プレイヤーは、引き続き第３話に進むことができる。
　→　クエスト003 出発準備

200808020148

毎度ほんとにご迷惑を…

かざもりはや

いつも独断先行気味な上に長文でごめんなさい。

ロリエーン
「なるほどねー。長く見てきたけど、ヒューマンの恋愛観はよく判んないわ。
結婚って特定の相手と、長い時間を一緒に過ごすことになるでしょう？
エルフにとってそれは結構な年月になる訳だから、つい慎重になってしまうのかもね。
ちょっとドライな態度を取ってしまったけれど、本当にそれで幸せになれるのなら、
祝福する気持ちはあります。
そうね、ヒューマンの人生だものね。お幸せに。
そうそう、私は赤ちゃんを見るのが大好きだから。
エルフはみんな赤ちゃんが好きよ。珍しいから。」

ディアーネ
「私も王女として、義務や責任に縛られる立場なの。
最初から素直に祝福して上げられなくてごめんなさいね。
そのお詫びってことではないけれど、ケフルの王女としてこの結婚に祝福を。
そしてクリール村とドラゴンライダーを保護するために、私も全力を尽くしましょう。
…それにしても。
ドラゴンに続いて巨大蟻かぁ…何だか色々無視出来ない勢力になりつつあるよーな。
そもそも巨大蟻なんて、ヒューマンと共存可能なものなのかしら？
…危険な巨大蟻をドラゴンライダーに監視させるとかって名目で無理を通せるかも。
村長さんは結構綱渡りな外交を求められるかもね。内助の功も、これは必要かな。」

　以下はプレイヤーの発言として。…本音？
…小説「ドラゴンライダー」でＭＭに初めて触れた身としては、
アイラさんにはまた格別な思い入れがある訳でして。
しかも相手があのヤルムだなんてっ！歳食ってそれなりに大人になっているとしても、
小説の印象で反感を禁じ得なかったと言うか、言ってしまえばじぇらしぃ！？
一応、上記のようなロールプレイを考えた上での発言でしたが、
感情的な反応が無かったとは言えませんでっ。

ちくしょおおお！（笑）

200808021922

おめでとうございますっ♪

ラセン

とりあえず私もm(_ _)m…

｢おのれヤルムーー!!私の心の翼アイラさんをーー(￣□￣;)!!｣

…失礼致しました(笑)



ルフィール｢ふわぁ花嫁さん綺麗～しあわせそ～う♪ドラゴン乱舞も素敵♪いいなぁ私もいつか素敵な花嫁に(ｳｯﾄﾘ)｣

グリン｢ルフィール、頬に、ソースついてる｣

ルフィール｢えっ、どっちどっち(ﾌｷﾌｷ)｣

グリン｢ソデ、汚れる、これ使う｣

ルフィール｢ありがとうグリン(ﾊﾝｶﾁでﾌｷﾌｷ)｣


おめでとうございますっ!!こんなにおめでたいイベントがあるとはうれしいです。個人的にもあの頃を支えて下さったアイラさんにはぜひともしあわせになってもらいたいです。


そして次回こそは村の為にも忘れずにガーラ様に虫除けを教わってきますっ

200808022021

おめでとうございます♪

水月狼牙

とてもステキな式でしたね♪
アイラさんもとってもキレイで幸せそうで
本当によかったです(*^-^*)
あぁ！ボクにもお祝いに料理作らせてくださーい
御二人の幸せを祈ってドラジェも作りますね～o(*^-^*)o♪

(なんとなくホルスの大冒険の婚礼シーンを思い出しました～♪
感動です～*^▽^*)

200808030137

おめでとう～♪

珠薬缶

ルフィーア
「アイラ、結婚おめでとう～♪」

ルフィーア
「もぐもぐ……、この料理美味しいわね……。
　こっちはどうかしら？
　う～ん、こっちも美味しい♪
　あっ……。///」

ルフィーア
「とても、素敵な結婚式だったよ。
　はぁ～～～。
私もウエディングドレス着てみたいなぁ～。
　結婚式か……、
（小声で）私もいつかタムローンと……。/////」

200808030239

柴崎＠銀河企画

アイラが結婚しないシナリオも考えていたのですが、
多数決により、この結果を採用しました。
分岐するシナリオの一つとしてお楽しみください。
第３話以降では、ここまでのお話を基礎にして、
新たな展開を考えていきます。

ＧＭ・・・・・・・・・柴崎＠銀河企画
ロリエーン、ディアーネ・・かざもりはや
ルフィール、グリン・・・ラセン
リンク・・・・・・・・・水月狼牙
ルフィーア・・・・・・・珠薬缶
ウルチ・・・・・・・・・まるいちまあく

キャラのプレイを担当した皆様、ありがとうございました。