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200806300005

クエスト001 洞窟探検・後編

柴崎@銀河企画


ウルチ、リンク、ルフィーア、ロリエーンの4人は、
食材探しのため「ブルガンディ島・東の洞窟」に入り、
進んでいくと、ドラゴンの居る部屋に到達した。
そこへドラゴン討伐にやってきたオーク軍と鉢合わせになった。


クエスト 洞窟探検・後編



【総攻撃】
洞窟内での冒険者とオーク軍の遭遇戦は、いわば条約の解釈の違いから始まった。
オーク軍がバルサレウスを攻撃したのを見て、ルフィーアは魔法ファイヤーアローを放った。
それが隊長グラエフを直撃して、グラエフは負傷した。
ドローネとウルチは、バルサレウスの前に立って付近の槍兵を攻撃した。
ロリエーンは、「元気一発」を飲んでから矢を連射して、後衛の弓兵の戦力を削いだ。
リンクは、魔法で破城鎚の進行方向の床に穴を開けた。
車輪の付いた破城鎚は慣性で突き進んだが、バルサレウスの前で脱輪して停止した。
バルサレウスが口を開きかけたところに、オーク投擲兵が小型カタパルトで氷塊を投入した。
バルサレウスは、口内の温度が下がって可燃性の呼気に点火ができなくなった。
オークの薬師は負傷兵の治療にあたった。
そのとき、ドローネの持つ長剣(装備しているのは短剣)を見たグリモワは、こう叫んだ。
「おい、冒険者の傭兵(ドローネ)が持っている長剣は何だ?
 あの剣を奪え!」

【魔剣パープレクサ】
オークの薬師はグラエフを治療した。
バルサレウスは体温が再上昇するのを待っている。
グリモワに命じられて、オーク槍兵がドローネを取り囲んだ。
ウルチとドローネは、槍兵との間で激しい戦闘になった。
善戦するも、ドローネは、槍で刺されて負傷した。
このとき、「魔剣パープレクサ」を床に落とした。
リンクが素早さを上げる魔法を唱えた。
ルフィーアが魔法ボンバーを唱えると、破城鎚が一気に炎上した。
これでオーク兵が破城鎚から鉄心による一撃を繰り出すことは出来なくなった。
ロリエーンの狙い澄ました矢がグリモワに命中してグリモワは負傷した。
グリモワ「ううっ、その剣を俺に渡せ。
 これが噂に聞くドラゴンを操る魔剣だな」
グリモワが鞘から剣を抜くと、両刃が緑色に輝いた。
そこで、剣に向かって念じた。
(よし、バルサレウス。この冒険者たちを丸焼きにするのだ)
バルサレウスは、ゆっくりと冒険者のほうを向いた。

【反作用】
バルサレウスは、大きく息を吸い込んだ。
ロリエーンはゼリーの素を投げた。
付近のオークたちは、かぶったゼリーの粉が汗でネバネバに変化して動きが鈍くなった。
ウルチは棍棒を振り回しながらドローネを守った。
その間に、リンクはドローネを治療した。
ルフィーアは、魔法の詠唱を始めた。
そのとき突然、グリモワが倒れた。
薬師が治療を続けたが、グリモワは魔剣を握ったまま泡を吹いて悶えている。
ドローネ「あの剣は、ドラゴンとの心の絆を魔法で実現させるために
 モンドールの研究所が開発したものよ。
 でも、その効果が発揮されるには、お互いを理解し合う心が必要なの。
 無理なことを命じたりして気持ちにずれが起これば、
 反作用で剣を持つ者の頭が混乱するわ」
グラエフは、もとより副官グリモワのやることには疑問を持っていたので、
事態を収拾するために、こう言った。
「その剣はわしが預かろう。バルサレウスと話し合いたい。
 冒険者には休戦を申し入れる」

【和解】
オーク達が武器を置くのを見て、冒険者たちも武器を収め詠唱を中断した。
バルサレウスは、安堵の溜息をついた。炎は出なかった。
グラエフは、床に置かれた剣の柄(つか)に手を当てると、
バルサレウスと心が同調するのが分かった。
そして、すぐに冒険者たちを呼んだ。
冒険者たちも柄に手を触れた。
すると、バルサレウスの想い出が、まるで走馬灯のように意識に流れ込んできた。
(のちにドラゴンライダーとなるヒューマンとの出逢い、
 食べさせてもらった肉の美味しかったこと、
 自分でも驚くほど速く体が成長していく日々、
 初めて火を吹いたときの照れくささ、
 苦楽を共にした戦闘訓練、
 ドラゴンたちで一緒に大陸の各地を翔び回った休暇、
 南の島での恋、そして告白、
 突然に戦争が始まって召集されたこと、
 オーク軍との決戦、戦いでの負傷、
 かばおうとしたドラゴンライダーの死、…
 そして、内臓にある深い傷の痛み)
バルサレウスは、自分の命が尽きようとしているのを感じていた。
冒険者たちにも、心の絆を通してそのことが分かった。

【絆を継ぐ者】
グラエフは、魔剣を鞘に収め、バルサレウスの前に置いてから言った。
「もう争うつもりは無い。今回の愚行を許してくれ」
バルサレウス「過去のことは水に流そう。では、今から友達だな」
こうして、オークとの和平が成立した。
冒険者とオークは、テーブルを囲んでバルサレウスと語らいのひと時を過ごした。
ドローネが、持っていた地酒をオークたちにふるまうと、場は盛り上がった。
バルサレウス「ところで、私は生まれ変ったら次はどの種族になるのかな」
グラエフ「来世のことは誰にも分らんよ。
 しかし、どの種族であっても安心して暮らせる世の中になるといいな」
バルサレウスは、卵を一つひとつ見つめた。
「わたしの子をよろしくたのむ。ピタヤケーキはおいしかったよ、ありがとう」
そう言うと、バルサレウスは目を閉じて永い眠りについた。
その表情は、竜の威厳に満ち、それでいて幸せそうだった。

【聖地】
冒険者の一行は、バルサレウスの想い出を心にしまい、聖なる地をあとにした。
転生があるのなら、
バルサレウスとはどこかでまた逢えるかも知れないと思った。

その後、東の洞窟の入口は封印され、立札が置かれた。
立札には、こう書かれていた。


    竜王バルサレウス
 ブルガンディ島の名誉市民となって
   安らかに ここに眠る

第1話 完


第2話は→ クエスト002 参加者募集

200806300938

補足

柴崎@銀河企画


このリプレイは、随行員のヴィシュナス(第三者)
の視点で書かれています。
また、セリフは、NPCだけを抜粋していて、
プレイヤーキャラの会話は要約されています。
原文で説明不足の個所に、若干の追加と変更を加えています。

もし希望者が居れば、
投票メッセージを使って行なったのと同様のTRPGを
この掲示板でやりたいと思います。
ルールは無いようなものですが、必要に応じて整備します。

200806302042

ロリエーンちゅうこって。

かざもりはや


「えーっ、長寿を自慢なんかしてないもんっ。
アレは残される者の悲哀ってものを滲ませてみたんだよっ。
パートナーを失ったドラゴンの気持ちも分かるよって意味でね。
最初は新パートナー募集かと思ったんだけど、実は里親募集だったんだよね。
しかしまー、思えば色々あった冒険だったよねぇ。
事の次第は私たちの知らない部分でも色々あったんだろうけど、
結果としてオークの狼藉を防げたし、なんか闇の騎士たちのデートも邪魔出来たし(笑)
ドラゴンの最期を看取って卵を受け取ることも出来たし、何より楽しかったからよし!
じゃあまったねえっ!」

 …思わぬことでロリエーンだったりしてしまった今期投票でしたが、
嬉しい企画に目一杯楽しませて頂きました。
多分、あまり思惑通りには動きませんでしたし、色々と無理言って迷惑をお掛けしました。
続きがあるようなら是非参加を…
…ですが、こんなロリエーンでいいんですかね?
なんかもう、申し訳ないばっかりで。
 この掲示板を使うのでしょうか。どんな形になるのかな?

200807010843

参加したいです~♪

水月狼牙


今度は掲示板で開催なのですね♪
参加したいです~♪
不束者ですが
どうぞよろしくお願いします~o(*^-^*)o

私のTRPG体験に照らし合わせると私のようにスレたのは置いといて
皆さん、GM泣かせなところはないと思ったのですが
顔つき合わせてでないぶんご苦労が多かったと思います。
本当に楽しかったです。どうもありがとうございます。
わくわく楽しみにしておりますので今度もよろしくお願いします。
またステキなストーリーが生まれるように頑張ります~(*^-^*)

200807011707

さっ参加したいですっ(挙手)

ラセン


TRPGをやった事のない超ド素人ですが
もしよろしければ
是非参加させて頂きたいですっ!!


て投票キャラで演じるのでしょうか?
私が…あの…可愛いルフィールを…(゚_゚)(。_。)エート(汗)           
追伸 柴崎銀河様 ケータイ絵文字元々不使用ですが助言を頂いてから特に文字に気をつけるようにしました。
後、失敗してもすぐやり直せるようコピー機能も利用するようにしました。

お陰で前より入りやすくなった気がします。

ありがとうございました。