ゲームデザイン:鈴木銀一郎
イラスト:九月姫
「回廊カード」を使ってダンジョン(地下の迷宮)の中を進んで行き、「トレジャーカード」の宝をとってくるゲームです。相手の進行は「モンスターカード」で邪魔をすることができます。「モンスターカード」を出されたら、「キャラクターカード」を使って戦い、モンスターを倒さなければなりません。
無事にダンジョンから戻れば、宝の賞金(ゴールド)がもらえます。更に、一番早く戻ったプレイヤーは、「プライズカード」を1枚引いて、その賞金ももらうことができます。
「トレジャーカード」か「プライズカード」が無くなるまでプレイして、一番多くの賞金を集めた人が勝ちとなります。
2人から6人までプレイできますが、3〜4人が一番適当です。
モンスターメーカーカード(以後は、ただカードと呼びます)をよく切って、裏のまま1人に7枚ずつ配ります。最初の7枚の中に「わなカード」があったら、残りのカードと交換します。残ったカードは裏にしてよく切り、重ねて山札とします。
「トレジャーカード」と「プライズカード」も、それぞれ裏にしてよく切り、重ねて山札にしておきます。
ダイスかジャンケンで一番にプレイする人を決めます。あとは、右回りに順番が廻っていきます。
自分の番が来たら、山札から1枚カードを引き、次のうちのどれかを行います。
(1) 「回廊カード」を1枚、自分の前に出して、ダンジョンの中を進む。
前の手番で「回廊カード」を出しているときは、数字が見えるように重ねて置きます。数字の合計だけ回廊を進んでいることになります(単位はパーチ(perch)。時代によって違いますが、約20メートルです)。相手に「モンスターカード」を出されているときには、「回廊カード」を出すことができません。
(2) 「モンスターカード」を1枚、相手の「回廊カード」の先に置いて、相手の進行を邪魔する。
既に「モンスターカード」が置かれている相手には、出すことができません。
(3) 自分の回廊の先に「モンスターカード」が置かれている場合に、「キャラクターカード」を何枚か出して、そのモンスターと戦う。
使った「キャラクターカード」は、捨て札となります。戦いに勝てば、「モンスターカード」も捨て札となります。戦いに負ければ「モンスターカード」は「回廊カード」の先に残ってしまいます。
(4) 手持ちのカードが8枚あるとき、1枚を選んで捨て札とする。
(5) 手持ちのカードが7枚以下のとき、“パス”と宣言する。
戦いに勝つには、キャラクターの強さがモンスターのそれと同じかそれ以上でなければなりません。「モンスターカード」にある赤い数字が、そのモンスターの強さです。
「キャラクターカード」にある青い数字のうち、Dは、振るダイスの数(または回数)を表します。例えば「6D+2」ならば、ダイスを6個(回)振り、その数の合計に2を足した数が、そのキャラクターの強さとなります。「キャラクターカード」を2枚以上出した場合は、それぞれの強さを合計して、そのキャラクターの強さとします。
「クレリックカード」には、強さはありませんが、次の2つのうちどちらかを行うことができます。
(1) 「アンデッド」 のモンスターを追い払うことができる(どちらも捨て札となる)。
(2) 捨て札にしたばかりの「キャラクターカード」と交換することができる(このときは“ヒール”と宣言する)。
「呪文カード」は、単独で出すことはできません。必ず、「キャラクターカード」と一緒に使います。「スリープ」と「チャーム」は、ヒューマンタイプのモンスターにしか効きません。
魔術師かエルフが「チャーム」の呪文を使ってヒューマンタイプのモンスターに勝ったときは、そのモンスターを他のプレイヤーの「回廊カード」の先に置くことができます。
回廊の先に「モンスターカード」が置かれているときに、「回り道カード」を出せば、その回廊を避けて通ったことになります。「モンスターカード」と「回り道カード」の両方が捨て札になります。
「わなカード」を引いたら、表にして出さなければなりません。そのとき、「シーフ」のカードを持っていれば、それを使ってわなから逃れることもできます(「シーフ」と「わなカード」の両方が捨て札になります)。
「シーフ」が無いとき、または使わないときは、わなに嵌まったことになります。このときは、手持ちのカードから3枚を選んで捨て札にしなければなりません。手持ちのカードが2枚以下のときは、その全部を捨て札にして、そのプレイヤーのプレーは終了になります。
100パーチ以上回廊を進んだら、ダンジョンのトレジャールームに到達したことになります。“トレジャールーム”と宣言して、「トレジャーカード」の山札から1枚を引きます。
プレイヤーは、「トレジャーカード」に書かれただけのゴールドが加算されますが、それはダンジョンから戻った後のことです。カードにDとあるのは、「キャラクターカード」のときと同じで、ダイスを振ってその数値を決めるということです。
引いたのがオープンと書いてあるカードだったら、表にして他のプレイヤーに見せ、カードの指示に従います。
武器になるカードもあります。これは帰り道で使うことができます。「トレジャーカード」は戦闘で使っても捨て札にする必要はありません。
「隠し扉」のカードを引いたときは、「シーフ」か「ドワーフ」のカードを持っていれば、それを捨てて更に2枚のカードを引くことができます。「シーフ」か「ドワーフ」のカードを引くまで、トレジャールームで待つこともできます。
トレジャールームに到達した後は、「回廊カード」を置くと帰り道を進むことになります。帰り道の距離は、行きの距離と同じでなければなりません。“トレジャールーム”と宣言したときに105パーチを進んでいたのなら、帰りも105パーチになったとき、ダンジョンから戻ったことになります。ちょうど同じ105パーチにならない限り、道を間違ったことになり、戻ることはできません。
いちばん先にダンジョンから戻った人は、「プライズカード」の山札から1枚を引きます。そこに書いてあるゴールドが加算されます。
カードの山札が無くなったら、それ以上カードを引くことはできません。また、誰か1人でもダンジョンから戻ったときも、それ以上カードを引くことはできません。それ以後は、手持ちのカードだけでダンジョンから戻ります。手持ちのカードが無くなったら、そのプレイヤーのプレイは終了になります。
ダンジョンから戻れないで終了したプレイヤーは、中で死んでしまったことになります。死んだプレイヤーが手にしていた「トレジャーカード」は山札に戻します。但し、「隠し扉」と「女神像」のカードは1回のゲームで一度しか使わないので、山札に戻さずにおきます。
それぞれのカードをよく切って、次のプレイを始めます。
(1) 5人のとき トレジャールームに到達するまでの距離を80パーチとします。
(2) 6人のとき トレジャールームに到達するまでの距離を70パーチとします。
「トレジャーカード」か「プライズカード」が無くなったときに、ゲームは終了します。最も多い賞金の額を獲得したプレイヤーが勝ちとなります。あらかじめ、プレイ回数の上限を決めておいても構いません。
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