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カードゲームMMC1ルール 鈴木銀一郎

どんなゲームか カードの種類 ゲームの準備 手番プレイヤー
ゲームの終了 多人数の場合の特別ルール キャンペーンゲームの場合の勝利判定
デッキ構築戦 勝利点 旧ルールとの違い 質問など


どんなゲームか

ダンジョン探検をテーマにしたゲームです。
「回廊」カードを出して、ダンジョンの中を進んでいきます。
「回廊」カードの数字の合計が100以上になると、ダンジョンの奥にある「トレジャールーム」に到達したことになります。
それからは帰り道(復路)になり、行き(往路)と同じだけ回廊カードを出せば、無事に生還できたことになります。
「モンスター」カードを出せば、相手は「回廊」を進むことができなくなります。
「モンスター」を退治するためには「キャラクター」カードを出して戦うか、「回り道」カードを出して迂回しなければなりません。
思いがけない「トラップ(罠)」に引っかかることもあります。
こうして、だれが一番早く帰ってくるかを競います。
ルールは簡単で、100までの足し算ができれば小学生でもプレイできます。
人数は2人から可能ですが、3〜6人が適当です。
1ゲームは20〜30分で終わります。


カードの種類

回廊 黄色の字で進んだ距離が示されています。
キャラクター 名まえとクラスのほか、カードの左上に「攻撃力」が示されています。
モンスター カードの左上に「耐久力」が示されています。
呪文(スペル) カードの左上にプラスされる「攻撃力」が示されています。
トラップ !マークがついています。
回り道 迂回マークがついています。
クレリック †マークがついています。

(カードの右下の白ヌキの数字は「デッキ構築戦」で使われる「ウエイトポイント」です)

オーク(1-037)は、ヒューマンタイプとみなします。(2004.08.27)

呪文 スリープ(1-054)は、攻撃力を(2D)に訂正します。(2004.10.01)

呪文 スリープ(1-054)は、魔術師がヒューマンタイプのモンスターに使えば無条件で成功するものとします。(2005.04.26)

価値不定の宝の判定はゲーム終了時に行ないます。価値不定の宝の判定結果でマイナスになった宝の価値は0とします。(2005.06.14)

大会(コンベンション等)では、特別な指示のない場合、製品版のカードのみが使用できます。製品版のカードは、カードの右下に番号が振ってあります。

表示例

(1)(5)
 攻撃力(白)
 耐久力(赤)
 回廊の長さ(黄)

(2)(6)クラス

(3)(4)名前

(7)ウェイトポイント

(8)カード番号

イラスト:九月姫


ゲームの準備

1. カードをよくきり、1人に7枚ずつ配ります。残りは山札となります。
2. 配られたカードの中に「トラップ」カードがあったら、山札と交換します。
3. ダイスなどで、最初の手番プレイヤーを決めます。
 何回か続けてプレイするときは、前回に勝った人が最初のプレイヤーとなります。


手番プレイヤー

1. 山札からカードを1枚ドローします。

2. ドローしたカードが「オープン」と書いてある「トラップ」だったら、それを公開して、手札を3枚パイルしなければなりません。
「パイルする」とは捨て札にすることです。

どの手札をパイルするかは自分で決めます。手札が3枚以下のときは、手札全部が対象になります。

パイルしたカードは、捨山の一番上に表向きに重ねて置きます。
手札の中に「シーフ」カードがあれば、それをパイルすることで3枚パイルする代わりにできます。
手札をパイルしたら、手番は終了し、左隣のプレイヤーに移ります。

3.ドローしたカードが「トラップ」でなければ、次の4つのうち、1つをプレイできます。
  この手順は何もせず、「パス」してもかまいません。

1)「モンスター」カードのプレイ
「モンスター」をつけられていない対戦相手がいれば、そのプレイヤーに「モンスター」カードを1枚つけることができます。
ただし、往路・復路とも、まだ「回廊」カードを出していないプレイヤーに対しては、「モンスター」をつけることはできません。

2)「回廊」カードのプレイ
自分に「モンスター」がつけられていなければ、「回廊」カードを1枚プレイできます。
プレイした「回廊」カードは自分の前に置いておきます。
往路で「回廊」カードの数字の合計が100以上になったら、「トレジャールーム」への到達を宣言できます。

距離(「回廊」カードの数字の合計)が100以上であっても、「トレジャールーム」への到達を宣言するかどうかは、プレイヤーの自由です。既に100以上となっているときに、「トレジャールーム」への到達を宣言できるのは、「回廊」カードをプレイしたときだけです。

宣言すれば往路は終りで、復路に入ったことになります。
往路に使用した回廊カードは捨て札になります。
往路の距離が100よりも大きい場合は、その数の回廊カードを自分の前に横にして置きます。
(距離が105だったら「5」の回廊カードを横にして置きます。)

もし、往路の距離から100を引いた長さになる回廊カードの組合せが場に無いとき、例えば、長さ15の回廊カードのみが7枚出ていたときなどは、回廊カードを1枚裏返しに横にして置くことで「5」の長さを表示するものとします。

復路は往路とちょうど同じ数にならないと生還できません。

復路で回廊カードがプレイできるのは、復路の距離が往路の距離以下となる場合だけです。
距離が一致する回廊カードをプレイした瞬間に、「生還」と判定されます。

3)「回り道」カードのプレイ
自分に「モンスター」がつけられている場合、「回り道」カードを1枚プレイできます。
つけられていた「モンスター」と「回廊」はパイルされます。

パイルされる「回廊」は最新のものだけです。
プレイした「回り道」カードもパイルされます。
「回廊」が1枚のときに「回り道」カードをプレイした後は、「回廊」カードを出していない状態となります。

4)「モンスター」との「戦闘」
戦闘に参加する「キャラクター」カードを1枚以上出し、ダイスを振って「攻撃力」を決定します。
「攻撃力」が「モンスター」の「耐久力」以上なら、「モンスター」は退治されたことになります。

−戦闘例 「戦士ミリエーヌ」が「巨大ウォーム」を攻撃
「ミリエーヌ」の「攻撃力」は「5D+2」なので、ダイスを5個振ります。
その目の合計に2をプラスした値が「攻撃力」になります。
「巨大ウォーム」の「耐久力」は16なので、5個のダイスで14以上の目を出せば退治したことになります。
「キャラクター」が2人以上なら、それぞれの「攻撃力」を合計して判定します。

「攻撃力」が「モンスター」の「耐久力」よりも低かったら、「モンスター」が戦闘に勝ったことになり、場に残ります。
「キャラクター」は戦闘に勝っても負けてもパイルされます。
「キャラクター」のほかに、1枚以上の「呪文(スペル)」カードも出すことができます。
「呪文」の「攻撃力」は「キャラクター」の「攻撃力」と合計されます。
「呪文」だけでの「戦闘」はできません。
「スリープ」と「チャーム」は「ヒューマンタイプ」と記入された「モンスター」にしか効果はありません。
「チャーム」を使用した「戦闘」に「魔術師」か「エルフ」のクラスが参加していれば、退治した「モンスター」をパイルせずに、他の対戦相手につけることができます。
ただし、すでにモンスターがつけられている相手にはつけられません。
「モンスター」が「アンデッド」属性の場合、「クレリック」カードを1枚パイルすれば、退治することができます。
戦闘終了時、「クレリック」カードをパイルすると、その戦闘でパイルされた「キャラクター」を手札に戻すことができます。
戻せる枚数は「クレリック」1枚につき、「キャラクター」1枚です。

4.手札枚数の確認
手札の枚数を確認し、8枚あったら手札が7枚になるように、1枚を選んでパイルします。
手番は、左隣のプレイヤーに移ります。


ゲームの終了

だれか1人が生還すればそのプレイヤーの勝利が決定します。
以後、カードのドローの手順はなくなり、手札だけでプレイを続けます。
このとき、生還したプレイヤーは、手札が残っていてもプレイすることはできません。
全員が生還するか、パスをするとゲームは終了します。
生還した順に、1位、2位と順位をつけます。
生還できなかったプレイヤーには順位はつきません。
山札がなくなったら、捨て札をシャッフルして再使用します。


多人数の場合の特別ルール

5人プレイの場合は、往路80以上で「トレジャールーム」に到達します。
6人プレイの場合は、往路70以上で「トレジャールーム」に到達します。


キャンペーンゲームの場合の勝利判定

3回とか、5回というようにダンジョン探険の回数を決めてプレイする場合は、次のようにして、得点を決定します。
「トレジャールーム」に到達したらダイスを1つ振ります。
「1D×100アルシャ」の財宝を得ました。
ただし、生還できないと、その財宝は失われてしまいます。
1ゲームが終了したとき、「プレイ人数×100アルシャ」の金貨を生還者で分けます。
分け方は、順位1位以外の生還者に100アルシャ、順位1位の生還者に残りの全てです。
獲得した得点は、記録しておくか、ポーカーチップなどで表せばよいでしょう。
キャンペーンゲームがすべて終了した時に、最も多くの金貨を持っている人が勝利者です。

トレジャーカードを使う場合

トレジャーカードは裏向きのまま専用の山札にしておきます。
トレジャールームに到達したら、トレジャーカードを1枚引きます。そのカードが手に入ったお宝になります。
「オープン」と書いてあるカードだったら表にして、帰路の条件が変化したことを公表します。
戦闘に使用できるアイテムは、戦闘の際に表にして使用できます。
トレジャーカードは生還できないと捨て札になります。
次の冒険のとき、アイテムのカードを持ってダンジョンに入ることができます。
戦闘が発生すれば何度でも使用できますが、生還できなければ捨て札となってしまいます。

※ トレジャーカードは、『ソフィア聖騎士団』(MMC5)に同梱されています。


価値不定の宝の判定はゲーム終了時に行ないます。価値不定の宝の判定結果でマイナスになった宝の価値は0とします。(2005.06.14)

 


デッキ構築戦

トレーディングカードゲームのように、プレイヤーがそれぞれ自分のデッキを組んでプレイできるルールを紹介します。
このルールを使えば、2人で行う対戦プレイも可能です(もちろん、3人以上でもプレイできます)。
トレーディングカードゲームと違う点は、デッキは1セットのカードの中から構築する(したがって、キャラクターやモンスターは各1枚、回廊40は2枚、トラップは3枚が限度です)、カードそれぞれに「ウエイトポイント」が決められていて、その合計が100ポイントを超えてはいけない、の2点です。
デッキ構築戦では、ルールも多少違います。違っている点だけを以下に説明します。

〔ウエイトポイント〕

カードの右下に白ヌキの数字で示されています。
「回廊5」はマイナス1です。つまり、「回廊5」を1枚入れるごとに、ウエイトポイントの合計は1下がることになります。
同じカードでもウエイトポイントが違う場合があります。
強力なカードなので、2枚目3枚目のウエイトが高くなっているのです。

〔デッキ制限〕

ウエイトポイント100以下。
枚数40枚以上、60枚以下。

〔プレイの手順〕

1. ドローフェイズ
山札からカードを1枚ドローします。

2.戦闘・前進フェイズ
(1) モンスターがつけられていたら、戦闘を選択できます。戦闘に勝った場合、回廊5(裏にしたカードでも可)に限り、出すことができます。
(2) モンスターがつけられていなかったら、任意の回廊カードを1枚、出すことができます。

(2004.08.27)

クレリックでアンデッドを退治した場合、戦闘に勝ったことになり、回廊5(裏にしたカードでも可)に限り、出すことができます。
戦闘によって回廊を出したときも、回廊カードをプレイした場合と同様にトレジャールームへの到達を宣言できます。

3. モンスターフェイズ
モンスターがつけられていないプレイヤーがいたら、モンスターをつけられます。

4. 手札調整フェイズ
手札が8枚あったら、1枚をパイルします。

(手順のうち、2〜3はパスが可能です)

手順のうち、1は山札が無い場合のみパスします。

〔シーフのルール〕

以下は、シーフを手札に持っている場合の特別ルールです。シーフを複数持っている場合は、それらを連続して使うこともできます。

1. 罠外し
シーフのカードを1枚パイルします。トラップの効果を無効にします。
このプレイは、トラップをつけられたとき、直ちに行います。

2.破壊工作
シーフのカードを1枚パイルします。
対戦相手の1人を選択して、カード名を1つ指定します。
相手はそのカードがあったら全てパイルします。
カードがなかった場合と、指定されたカードが複数枚ある可能性がある場合は、相手は手札を公開します。
このプレイは自分の手番なら、いつでもできます。

回廊を指定する場合は、長さも指定しなければいけません。相手からシーフのプレイで回廊<長さ>を指定されたプレイヤーは、回廊を持っていてもいなくても手札を公開しなければなりません。回廊のカードは何枚もある可能性があるからです。

3. 破壊阻止
破壊工作の対象になったとき、シーフのカードを1枚、場に出します。
相手が出したシーフのカードとダイスを振り合って戦闘力を競います。
勝つか同点なら、破壊工作を阻止できます。

破壊阻止は、相手から対戦相手の一人として指名された後、カード名を1つ指定される前でもされた後でもできます。

〔トラップ〕

「トラップ」はオープンカードではなくなります。
対戦相手を1人指定して、トラップをだすことができます。
指定された相手は手札を3枚パイルしなければなりません。
その効果はすぐに適用されます。
このプレイは自分の手番なら、いつでもできます。

〔呪文〕

魔術師をプレイするときにいっしょにプレイできます。
魔術師がいないと「キャラクター」とプレイすることはできません。

「呪文」は、1枚以上の魔術師をプレイするときであれば、一度に何枚でもプレイできます。

〔回廊カードへの代用〕

どのカードでも裏にして出せば、「回廊5」とみなされます。

〔エルフが参加する戦闘〕

エルフが戦闘に参加していれば、ダイスを振る前に、手札を1枚だけパイルできます。
モンスターに与えるダメージが1Dプラスされます。

〔ドワーフが参加する戦闘〕

ドワーフが戦闘に参加していれば、ダイスを振る前に、手札を1枚だけパイルできます。
モンスターに与えるダメージはプラス2となります。

〔トレジャールームまでの距離〕

2人以上が生還した場合、より大きな距離を進んだプレイヤーが勝ちとなります。
距離が同じなら、早く生還したプレイヤーの勝ちです。

〔山札〕

山札がなくなっても、再利用はできません。
全ての山札がなくなり、全員が自分の手番に何も行わなかったときにゲームは終了します
(全員が生還すれば、もちろん終了です)。


勝利点

対戦型でコンベンションを行う場合の勝利点は以下のように決めます。

1). 1人だけ生還した場合
勝ち5点:負け0点

2). 2人とも生還した場合
勝ち4点:負け1点
(距離が多い方が勝ち、同じなら早い方が勝ち)

3).2人とも生還できないが、1人はトレジャールームに達していた場合
勝ち3点:負け0点
(トレジャールームに達していた方が勝ち)

4).2人とも復路に入っていた場合
勝ち2点:負け1点
(距離が多い方が勝ち)

5).2人とも往路の途中だった場合
勝ち1点:負け0点
(距離が多い方が勝ち)

勝利判定のとき、モンスターがつけられている回廊は距離に入れません。
距離が同じのときは、手札のウエイトポイントが多い方が勝ちとなります。
このとき、ウエイトポイント0のカードは0.1として計算します。
コンベンションでの順位は、勝数を最優先にします。同じ数なら勝利点で判定します。


旧ルールとの違い

1セット中の回廊5のカードは1枚少ない(10枚→9枚)。
回り道をプレイしたとき最新の回廊がパイルされる。
誰も生還しないうちは、山札が無くなったら捨て札をシャッフルして再利用する。
トレジャーは、専用のカードを用いずにダイスロールで決めることもできる。
プライズは、専用のカードでなく生還者で山分け(1位が多く)する。

開発ノートも参照
スペシャルカードの情報も参照


質問など

ご意見、ご要望、お問い合わせは、サポート のページをご覧ください。


初版 2004-07-07
二版 2005-05-07

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